やさしく解説 株式投資のメリット①

株を持ってないとお金持ちにはなれません

唐突に上から目線で申し訳ないのですが、10年以上金融機関におつとめしてきていろんなお金持ちを見てきた私が言うのです!

株を持っている貧乏人はいますが、株を持ったことのないお金持ちはほとんど見たことがありません。株を持ったことのないお金持ちの唯一の例は宝くじ当選者だけでした。

 

なんでこんなテンションでこんな事を言いだしたかというと、株ってギャンブルとどう違うんだ?と父親に聞かれたからです。ああ!だからウチの家系は富裕層じゃないんだ!と悲しくなってしまったのです。こんなリテラシーの低劣な人が身内にいるとは泣けてきます。

 

 サラリーマンはもう給与所得だけで富裕層になれる手段はありません。生涯給与は大企業に定年まで勤めて約3億円と言われていますが、定年退職まで飲まず食わすで貯めることは不可能です。むしろ30年ほど前から比べて日本の給与所得は手取りベースで年を追うごとにどんどん減っているのはご存知でしょう?

 

と、いうわけで今から小一時間ほど株を持つメリットについて、がっつりあなた方を詰めます(怒)。

支店長に詰められた課長に詰められるというもらい事故のようなものですが、お金持ちになりたいなら黙って聞いてください。

 

  • 富裕層のほとんどは株で資産を成した

米国の経済誌フォーブスではしょっちゅう世界の長者番付を発表しているのをご存知だと思います。

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(参照)フォーブス世界長者番付 2018年度

まず大富豪は全員株式で財を成しています。「創業者だからだろ!当たり前じゃん!」とおっしゃるかもしれませんが、よく考えてください。

創業者は自分の作った会社の株をずっと持っていたからこそお金持ちなのです。 それは上場しているいないは関係ありません。

 

日本の大富豪を見てみましょう。

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(参照)フォーブスジャパンおよびウィキペディア、(日本の資産家一覧

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%B3%87%E7%94%A3%E5%AE%B6%E4%B8%80%E8%A6%A7#cite_note-1)より抜粋)

やはり全員事業家です。自分の事業を株式会社化して保有してきた人が資産を築いているのが分かります。要するに自分の会社の株を長いことガチホしたことが共通点です。

日本にしろ世界にしろ、トップ層のお金持ちは全員株式で財を成したと言い切れます。

 

  • 株を持たないとお金持ちになれないのか?

厳密にいうと、たしかに絶対になれないわけではないです。ただし株式無しでお金持ちになるのはよっぽど無理ゲーです。

今まで仕事上知り合ったお金持ちで、株をしないでもお金持ちになった人はいました。

まず医者や弁護士、会計士などの専門的職業に就いている人でした。

これらの所謂「士業」はたしかに労働だけでも富裕層になれましたが、これは資格を取った人だけで競争している寡占市場です。資格を取るより株の方がはるかに簡単ですよ?人生を賭けて資格が取れなかった場合のリスクよりはかなりマシじゃないですか?

そもそも士業も事業者と労働者に分かれています。医師も開業医と勤務医、弁護士はボス弁とノキ弁、会計士も事務所を経営しているか使われているかによって全然収入は違います。

余談ですが、勤務歯科医師(50歳くらい)の確定申告書を見せてもらったことがあります。収入は大企業の課長クラスより少なかったですよ。歯科クリニックは飽和状態でコンビニよりも店舗数が多いためどこも経営は大変だそうです。

開業組は自分の事業のオーナーである事に変わりないわけで、事業体の形態が株式会社じゃないと言うだけです。

 

もう一つお金持ちになるパターンとして最近多いのが、「相続で富裕層になる」ケースです。これは確かに本人は株に関係していません。一番ラクで特に努力もいらない訳です。あなたの親が資産家ならあなた自身が株を持たなくても大丈夫です。親が財産をなるべく使わないように洗脳し、相続税をなるべく少なくなるよう画策し、なおかつ減る前に早く相続が発生するよう祈るのが一番効率の良い対策です。

でも、そもそもどうやったら資産家の子供として生まれることが出来るのでしょう?

 

  •  上場していなくても株式はある

一番多く見かけるのは、「IPO富裕層」です。勘違いしないでほしいのですが、ネット上で「IPOが当選した!」とかハシャいでる人のことではないです。

新規公開時の目論見書の後ろの方に株主の名前が載っているのを見たことはありませんか?個人名と住所〇〇市と書いてある右側に保有株数が記載されています。創業オーナーとその資産管理会社(たいてい住所が同じ)が一番上にいるのですが、以下取締役や幹部従業員の名前があります。最近だとUUUM(3990、マ)BASE(4477、マ)で著名人のお名前が本名で記載されていて話題になっていたアレです。

この人達は株数によっては富裕層の仲間入りをします。株価✕株数が資産価値ですので「この人はいくらの株式資産を得たんだな」と分かります。金融機関はこれを見て営業をかけることが多いです。

 

IPO富裕層は自社株で財を成したと言えるわけで、ベゾス氏や孫さんと方法論としては同じです。特に従業員持株会に加入して、毎月給料天引きの積立方式で自社株を購入していると、「補助金」という名目でたいてい5%くらい多く株数が増えます。普通に買うよりも割がよく、新規公開時に株価がハネた場合は株の醍醐味を味わえます。

 

最近の富裕層はこうして生まれています。やっぱり株なんですよ。もしあなたが持株会に入ることが出来ないのなら、普通に証券口座で株を買えばいいのです。

 

  • どんな株を買ってどのくらいの間保有すればよいのか 

 実は株式の銘柄選択や売買のタイミングに関して難しく考える必要は全くないのです。

上記の億万長者たちがやったように

業績の良い会社の株を

できるだけ長く保有

すればよいのです。

 

「そんなん当たり前やろ!アホか!」

「じゃあ業績がいいってどうやって定義すんだよ?」

「業績の見分け方は?」

「売買のタイミングはないんかい?」

「具体的に言ってくれない?」

と言ったツッコミ、質問おありと思います。

 

次回以降はその内容について説明していきたいと思います。