細田工務店へ長谷工が130円でTOBを発表

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細田工務店HPより


長谷工が杉並区の細田工務店(1906、JQS )へ公開買付を行うと発表しました。1株につき130円で株数上限なし。

完全子会社化を目指すため上場廃止になる公算です。買付代理人は大和証券。買付期間は2019年12月20日〜2020年2月4日の予定です。買収金額は24億3648万円。

 

本日12月19日の引値は117円。130円なら

EPS(予想)=8.8円

BPS(実績)=259.38円

PER=14.77倍

PBR=0.5倍 

となりますので、まああまり儲かってないけど歴史があって含み益の多い建築会社をそこそこ安く買い取る事になったと言えます。プレミアム11%は妥当なのでしょう。

細田工務店はここ5年ほどは売上も横ばい、赤字になったり少し黒字に戻ったりとあまりはかばかしくない業績が続いていました。2016年7月には電子部品製造会社の伯東(7433、東1)に第三者割当増資を引き受けてもらい資本増強を行いましたが、効果はあまり上がっていなかったようです。今回のTOBに伯東の賛否は出ていませんが、創業家一族など35%はすでに話がついているため反対しても意味はないでしょう。 ただ話はすでに通してあったと思われます。

 

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細田工務店 2019年3月期有価証券報告書 26P

開示をちょっと読み込んでみましたが、細田工務店は昨年2018年10月頃より業績悪化に伴い提携先を探し始め、今年7月にりそな銀行が仲介する形で長谷工と接触、11月5日に長谷工から申入れがあり子会社化する話がほぼまとまったようです。

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yahoo!ファイナンス 2019年12月19日

12月10日に出来高を伴って株価は上昇していますが、誰かがお漏らししたのでしょうか?

細田工務店は2004年12月にジャスダックへ上場してから約15年で上場廃止ということになります。