小島鉄工所の東証上場廃止決定まであと1か月

小島鉄工所(6112、東2)は現在東証の上場廃止基準 (時価総額)に抵触しています。今月末の2020年2月29日までに時価総額が10億円を超えないと上場廃止になると以前の記事である

で言及していますが、期日が迫った現時点でもう一度確認してみましょう。

まず「時価総額基準」は月末の時価総額と月中平均の両方が10億円をオーバーする必要があります。小島鉄工所の場合、発行済株式数は1,003,564株ですので、

時価総額10億円÷発行済株式数1,003,564株

997円

が基準の株価となります。

1月末の引値は812円でした。2019年6月3日に東証より猶予期間に指定されてから8か月。ここまでにひと月でも基準をクリア出来ればよかったのですが、それは叶いませんでした。むしろ2020年1月9日に開示した通期の決算短信に先立ち2019年12月27日に通期決算の下方修正を出していまして、あまり芳しくない内容でした。結果株価は900円を割り込み基準である997円は遠のいています。

 

今月中に何か目新しい材料が出る可能性はタイミング的に無さそうだと思います。したがって現時点で確定ではないのですが、今月末で小島鉄工所は東証2部から上場廃止になる可能性が高いのです。

 

ただ小島鉄工所は名屋証券取引所第2部にも上場しているため、東証を退場しても売買自体はそちらで可能です。取次の証券会社によっては名証を取り扱わないところもあるようですが、ある程度の流動性はありますし売れなくなると言うリスクは低いので、株としての価値に致命傷ではないと言えます。もともと信用取引の担保価値はないに等しい銘柄だったため改めて売られるほどのニュースや材料ではないかもしれません。

 

以下は2020年1月9日に開示された小島鉄工所の決算短信からの抜粋です。

 

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逆に言えば小島鉄工所は必死になって何か好材料を繰り出してくる可能性は薄いでしょう。上記の通り「なお名証があるので継続可能」云々とは東証2部落ちをすでに示唆しているあきらめムードに見えなくもないです。

 

しかし言ってはなんですが、名証ってビミョーな市場ですよね。2月3日時点での上場銘柄数は261ですが、名証単独の上場銘柄はETFを入れても65銘柄。コストの面から基本的に重複上場は意味がないと思います。それで単独で名証に上場しているのって、正直「なんで名証?」と思ってしまうんですよね。だって東証においてマザーズやジャスダックでも基準自体そんなに厳しいという訳じゃないですよね?つまりその「厳しくない基準すら満たせない会社」という見方をしてしまうんです。当然名証の基準はユルユルですし、実際に小島鉄工所はそういった銘柄になってしまいそうなわけで。

 

 この以前の記事である「ネガティブ上場廃止企業」の一覧を参照いただきたいのですが、2006年以降に名証上場で10社が上場廃止になっています。「死亡率」は異常に高いのが名証銘柄の特徴です。まあ小島鉄工所さんもそうならない事をお祈りいたします。