手元資金のほとんど全部行方不明中のNutsが破産申請

 

Nuts ( 7612、JQS )が2020年9月16日の21:30というしょうもない時間に倒産の開示を発表しました。

こんな時間じゃホタルの光もかけられませんがな。仕事熱心とは思えない東証さんにも迷惑かけちゃダメですよー。17:00には裁判所から破産手続開始決定もらってたんだから。居酒屋でお疲れ会でもやってたん?

 

今年2020年の倒産はレナウンに続いて2件目です。

 

「破産手続開始の申立て及び破産手続開始決定に関するお知らせ」

https://drive.google.com/file/d/1Bir53Kl21JJUoDwo86avHwo_BrtyAQEH/view?usp=drivesdk

 

最終売買日は10月2日 (金)になります。ネガティブ上場廃止の事由でも、この「破産申請」は整理銘柄指定期間がほかの事由が1か月なのと比べて2週間と短いのですね。

 

この破産申請に至った原因、直接には手元キャッシュの枯渇です。上記リンクの開示内容にある通り、今年4月3日に監査をしていた監査法人元和が「当社の現金が帳簿上は 809 百万円であるのに実際には 50 万円しかない事実」を見つけてしまいます。すぐさま元和は4月24日トンズラしました。まあこれ以上関わっても監査費用どうすんだ?って話ですもんね。

4か月後の8月13日なんとか監査を引き継いでくれる事になったのは、やはりお馴染みあの駆け込み寺監査法人アリアです。

ですがやっぱり、9月4日にアリアもバックレます。そりゃ「いま手元に50万しかおかねないの!でもかんさして!レビューも書いて!8おくえんはどこかにあると思うの。見つかったらはらうよー。」って、どうやって監査書類書いたらいいのか想像つかないッスね。まあアリアさんはアレな界隈での義侠心溢れる監査法人ですから無料でやってあげようかと思ったのかもしれませんが、ひょっとして好奇心で診るだけ見たかったのかな?とも思ってしまいます。

 

あるはずの8億円はパクられたのか、ハナから存在しなかったのかはわかりません。怪しげな「会員制医療の運営支援と会員権販売事業」の実在が疑われて今年3月2日に当時の代取社長森田浩章氏がガサ入れを喰らったくらいですから、どっちかと言えば後者じゃあないかなあ?と見てる人は多かったのではないですかねえ。だってパクられたのなら警察行かなきゃいかんでしょ。被害届や紛失届出したって開示すべきだよね。それが無いって事は、やっぱり役員みんなそれを分かっているからって事なんでしょうけど?

 

破産したってそこんとこはハッキリさせてもらわないと。イナゴの佃煮作りがお仕事じゃあないでしょう。

粉飾、ダメ、絶対!