ミサワ中国に親会社ミサワホームがようやくTOB

2021年5月10日の引け後、ハウスメーカーのミサワ中国(1728、JQS)へのTOBが発表されました。買付者は発行済株式の72. 17%を保有する親会社のミサワホームです。買付価格は320円。期間は5月11日から6月21日まで。代理人は三菱UFJモルスタ証券とauカブコム証券。買付予定株数は3,633,629株、上限なし。買収金額は約11.6億円。すでにミサワホームが3分の2以上を保有しているためTOBは成立し上場廃止の見込みです。いわゆるスクイーズ・アウトになります。

 

発表前2021年5月10日の引値は274円でした。決算発表と同時のTOBだったこともあり、ある程度は予想できた話と思います。すでに4月末から株価は動き出していましたね。ミサワホーム系列では唯一残っていた上場子会社であり、ここ10年でいくつもあった地方の上場子会社を非公開化してきた流れもあって、いつかはこうなる、と言うより、いつ発表されるか、が問題だという事だったわけです。

 

財務

一株純資産は2021年3月期で527.25円。TOB価格の320円で換算するとPBRは0.6倍となります。

業績が低収益でいまいちと言うことはありますが、割安放置だったことや流動性を勘案してもちょっとこのTOB価格は安いんじゃないかとは思います。別に赤字な訳じゃないですし。まあ今さら発行済株式の3分の1を買うことも出来ないですし、文句言っても無駄でしょうけど。