本日2020年1月6日の大発会にて倉元製作所(5216、JQS)が前場ストップ高買い気配に張り付きそのまま引けています。+50円の172円と40%以上急騰し、本日の値上がり率ランキング1位となりました。
5分足チャート
日足チャート
やはり常々言及してはいますが、低位株ならではのボラティリティですね。デイトレーダーとしては最高の対象銘柄です。
材料は?
『CES2020(Consumer Electronics Show2020展)に、高画質・高精細・高輝度で、消費電力が低く、寿命の長い「マイクロLEDディスプレイ」のコンセプトモデルを出展』
KURAMOTO「FINE‐EX」|株式会社倉元製作所ホームページより
くらいしか出ていません。正直なんぼのモンじゃ?
瀕死のJDIもやってた見せパンじゃね?
ADRの進捗見通しについて
以前の記事である
で開示のリンクを載せてますが、1月8日に第1回目の債権者集会を行います。
予定している内容は、借入のある金融機関に対して事業再生計画案の概要説明・一時停止の追認(を取る)予定とあります。対象となる金融債権者は7行、メインは七十七銀行でそれ以外の銀行名は言えないと東京商工リサーチの取材に答えたとのことです。
代わりに言っちゃいますけど、たぶん残り6行は三菱UFJ銀、三菱UFJ信託銀、みずほ銀、商工中金、百五銀、日本政策投資銀です。14年くらい前に七十七銀が組んだシンジケートローンに乗っかって融資したメンツもいますね。約20億円の有利子負債を平均で年3%近い利払いですから、毎年6000万近くの生き血を吸い上げられているんですね。この利払いをすでに停止しているって事です。年末のADR申請はこの年末の利払いをストップするのが主な目的だったと拝察します。
「事業再生ADR手続は、当社のお取引金融機関を対象として進められる手続であり、現在当社とお取引をいただいている一般のお取引先の皆様には影響を及ぼすものではありません。」とクドクド書いているのは、資材購入の取引先であるガラス素材メーカー(日本板硝子、日本電気硝子、セントラル硝子、AGC)に対しての流し目で、「迷惑は掛けないつもりなんだよ?だからちょっと助けてほしいんだ。出来ればスポンサーになってくれたら超うれしいんだけどな!」というアピールをしているのかもしれません。
東京商工リサーチの記事によれば、債権放棄までは求めずリスケ(リ・スケジュール 利払いの停止)をお願いするつもりだけのようにも取れます。本来そのようなケースであれば開示義務はないのですが、「東証の指導により」開示をあえて行ったとの回答をしたそうです。
でもそれじゃ債務超過は解消できないんじゃない?
つまり
1,銀行各行へ債権放棄を求める→ADR不成立になる可能性が高い
2,銀行各行へリスケだけ求める→ADRは成立しても債務超過解消できず上場廃止
3,とにかくADR申請で時間を稼いでスポンサーを見つけ資本注入→再建計画成立
のどれかってことでしょうか?やっぱり3しかないよなー。
とりあえず1月8日の第1回バンクミーティングでは倉元さんの一方的なお詫びと言い訳と希望的観測を聞くだけになるかもですが、2月7日の第2回ミーティングでは具体性を問われることになると思われます。つまり「どこがスポンサーやってくれるねん!」という1点です。ここで具体的な名前を出さないと3月6日の第3回ミーティングで否決されてADR不成立となっちゃわないですか?
うーん、思ったほど時間がないですね。
でもその間、少なくともちょうど2ヶ月は十分楽しませてくれそうじゃないですか。ハイボラな株価の値動きは期待できますね。もちろん日計りが鉄則ですが。