レオパレス債務超過転落、先送りビジネスの終焉

経営危機に瀕しているレオパレス21 (8848、東1)が、2020年6月締めで債務超過に転落したようです。

そうだろうとは分かっていましたが、この流れは当たり前すぎて忘れてました。先週末の9月25日夕方に共同通信などで報道されていましたが、週明けの今日9月28日に正式にレオパレスから1Qの四半期決算の発表がされた結果です。

内容をかい摘んで言うと、2020年3月期末で少しだけ残っていた自己資本の約24億円は蒸発しちゃいました。その後3ヶ月で142億円が溶けたのです。これ自己資本はマイナス118億と待ったなしです。観測報道での100億円債務超過を否定しといてマイナス額がそれより大きいとか随分と真面目なギャグっすね。笑っていいんだよね?

9月9日、2020年1Qの決算発表を延期するってリリースの言い訳も、「退職者が多すぎて決算集計ができない」ってやつ、終末感が失笑を誘いましたが最近のレオさんの体を張ったコントは前フリだけでもキレッキレ。 

 

本番の1Q数値正式発表は9月30日になるそうです。

 

レオパレスに関しては以前の記事、「  TATERU 営業停止で焼け跡から再度炎上 これまでの経緯  」で述べたとおり、2017年12月に放送されたガイアの夜明け砲をきっかけに炎上し、同社の本質的な部分に疑義が発生していました。

以来、ガイア砲の直撃した2018年3月期から状況は爆落します。

 

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レオパレス 自己資本比率の推移 同社ホームページより

保有資産の売却などで当面の手元資金として600億円ほどは確保しているとのことですが、9月30日の発表でおいくら残っているのかが楽しみです。この減り加減というかスピード感はハンパないですね。

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レオパレス キャッシュフローの推移 同社ホームページより

言うまでもなく、同社は遅々として進まない違法建築の改修に今後も莫大なキャッシュアウトが発生するわけで、無理くり建てさせて保証しているアパートオーナーへのサブリース保証も通常運転で発生します。しかし改修機関中の家賃収入の中断、知れ渡った悪評に加えてコロナ禍による入居率低下で逆ザヤに陥っている現状を考えてみましょう。

資金が底をつくのは時間の問題としか言いようが無くね?

手元資金は600億円確保しているって言うけど、キャッシュの流出がこのペースで進むと数年もたないと思うんです。
そこで自己資本を補完してくれるスポンサーを探しているのかもしれませんが、違法行為でこさえた負債を被ってくれる篤志家が存在する方がおかしいし、あの村上世彰さんですら距離を置くようになってしまってますから。去年のうちにゴネないでお金引っ張っておいた方が良かったんじゃないの?それをせずに経営権を離そうとしなかったのは、ほかに何か隠してる事でもあるからなのですかねえ?

ともかく債務超過基準抵触なら2022年夏前には上場廃止になる可能性が高いです。現時点では身売りというか外部資本の注入はすでに時期を逸したと言えます。

 

では、悲鳴のように聞こえてくるレオパのアパートオーナーの、「レオパレスを政府が救済すれ!」という話ですが、スジ論として公的資金投入は決してあってはならない事です。かぼちゃですら損を被ったのはスルガ銀行であって、国民の血税は一滴も入ってません。法的には店子の未払いが発生するだけなので、レオパレスの契約解除・別の入居者募集という流れになるのが一般論かと。長年組織的に違法建築を日本中に建てまくった集団を政府が支援とか、それもうカオスですよ。オーナーさん大変だね!と思わないでもないですが、自己責任の部分がほとんどです。だって元々は土地持ちの有産者階級じゃないすか。正直言って「騙された可哀想な被害者」というよりはせいぜい「払う税金を減らそうとして目が眩んだ違法集団の養分」に見えてしまいます。今は反社会勢力にみかじめ払うのも違法になる時代ですからね。

 

レオパレス21とは何だったのか?

レオパレス21という集団が行なってきたサブリースというビジネスについて、あくまで個人的な見解ですが総括したいと思います。え、まだ早い?そうですか?

大雑把に言うと、

利益をカモから先食いして支払いを先送りする時間差の粉飾」なのです。

将来払えるかどうかわからない家賃保証をエサに、カモの土地所有者から手抜きアパートの建設費をぼったくるビジネスです。必要かどうかは実際なってみないとわからない相続税の話は有名なセールストークですね。

 

かぼちゃに比べたらコストオペレーションはまだマシなんでしょうが、基本的には新規着工でアパートを建てさせ利益を取らないと回らない自転車操業で、理論的にはいずれ破綻するネズミ講に相通じるモデルと言ってよいでしょう。だってアパートの戸数が人口を上回るとかないですよね?少なくとも今の日本では持続可能性に乏しい事業です。人口減少なのに住居を増やす時限爆弾ですから、継続するには無理を通す必要が生まれて当然です。

サブリースはレオパレス等の保証する会社の信用リスクが最低限あり、さらに会社の言いがかりリスク (一方的な家賃引き下げリスク)が上乗せされる。その上もともと手抜きの安普請、違法建築で利益をぶっこ抜かれている。結果レオパレス側にとってアパートを建てさせた後には、オーナーが「いなくなった」方が都合がいいのでしょう。

 

こうしてみると、あわよくば破綻して逃亡、つまり現在は単なる時間稼ぎのポーズをとっているだけ、というのは単なる妄想ですかねえ?

そういえばかぼちゃの馬車事件って、詐欺的事件扱いなのに逮捕者出ましたっけ?

 

ところで、かぼちゃの馬車同様の、このサブリースというビジネスモデルはまだ何社か上場企業が続けていますね。D社とか、T社とか。不思議とどこもブラック企業として名高いという共通点までお持ちのようですが。