やさしく解説

春闘の結果の賃上げ、なぜ7月から?

日銀が金融緩和解除の条件に挙げていた春闘の結果がほとんど出揃って、多くの企業は「来期」の給料が上がるようです。 ところが4月の給与明細を見て、 「あれ?上がってないじゃん。ベースアップとか言ってたのアレ何なん?」 というお気持ちになるのはわか…

掉尾の一振(とうびのいっしん)  日経平均は来年35年ぶり高値を超えるか

今から34年前、1989年12月29日(金)は日経平均株価が史上最高値の38,915円87銭をつけた日です。(終値ベース、場中最高値は38,957.44円) 年末から年始にかけて株価が上昇するアノマリーを「掉尾の一振」と呼びます。 1989年12月の株価ほどにこの言葉を体現した…

持ってる株にTOBがかかったらどうする?②応募か市場売却(やさしく解説シリーズ)

買付者の目的はなにか? 確認するべき事のひとつに「買付する側の真意は何か?」があります。 よくM&Aと呼ばれる言葉ですが、このマージャー・アンド・アクイシジョン (合併と買収)のうち後者の一形態が公開買付 (TOB=テイク・オーバー・ビッド)です。 株を…

持ってる株にTOBがかかったらどうする?①(やさしく解説シリーズ)

TOB発表をキャッチする事が何より大事 あなたが保有している株式に公開買付(TOB)が発表されたらどうしたらよいかちゃんと知ってます? まずもってTOBがかけられている事を把握しないといけませんよね。スマホで株価を見て気がついたら 「うお?ストップ高し…

特定口座を使って節税 外貨MMFで損失作り (やさしく解説)

証券税制の裏技を妄想してみた 確定申告の時期ですね。株が上がって儲かったのは嬉しいけど、払う税金が下がったらなお嬉しいです。改めて納税額を確認したのでしょう。何とかならないかと愚痴の体をした鼻持ちならない相談を最近よく受けます。 何とかはな…

めでたく1部復帰の東芝、その軌跡① 成立と西室泰三氏

数字をつくる技術の東芝 粉飾決算の技術を凝らした「チャレンジ」こと東芝が約3年半ぶりに東証1部へ復帰することが2021年1月22日引け後に決定しました。1月29日付になります。 思い返せば東証2部に降格したのは2017年の8月、直接の事由は債務超過転落でした…

やさしく解説 株式投資のメリット⑥ エムスリーの事例

投資は複利を長期で 以前投資と投機は違うと述べましたが、投資のキモは複利のメリットです。複利とは利益が利益を生むという概念で、株式というか事業そのものには必須のものです。給与所得者にはなかなかピンと来ないものですが、自営業者は稼いだお金を基…

やさしく解説 株式投資のメリット⑤ 高配当より高ROE

前回は日米の違いを基にして株主資本利益率(ROE)という視点から株式投資のメリットをお話ししてみました。 今回は逆にお勧めしない株式を挙げた上で投資すべき株式の考え方に言及してみます。 高配当銘柄=優良株ではない 古くから流布されているデマの一…

やさしく解説 株式投資のメリット④ 米国株式のススメ

どんな株を買うべきか? 一つ前提としての考え方を、日本株と米国株の比較を行なってから論じてみたいと思います。 日米の平均株価推移は21世紀に入ってからだけを見ても大きな乖離が生じています。むろん米国の平均株価、特にNASDAQの上昇に対して日経平均…

やさしく解説 株式投資のメリット③ インフレと株価が格差を助長する

申し訳ありませんが、もう少しだけマクロっぽい話をします。 日米の株式市場が急騰しています。 直近2020年6月5日の段階で米NASDAQ指数はとうとう2月19日で付けた高値9838.37ポイントを越えてきました。NYダウはそこまでではないものの、2月12日の高値29568.…

やさしく解説 株式投資のメリット② アフターコロナを見据えて

コロナ禍から株式市場が立ち直りつつあります。いや、なんなら今年2月半ばの下落前水準まで指呼の距離へ、すでに戻っていると言っても良いでしょう。 暴落は市場につきもの。みんながパニくって 「もうやだ!こんな含み損のストレスにはこれ以上耐えられない…

やさしく解説 上場廃止って何?

日本でも2020年の2月25日(火)の下落より始まったコロナウイルスショックにより景気後退は避けられないものになりそうです。100年に一度あるかないか、と言われたはずの2008年の金融危機(「リーマンショック」は日本だけで通じる呼び方です)と同様の株価…

やさしく解説 株式投資のメリット①

株を持ってないとお金持ちにはなれません 唐突に上から目線で申し訳ないのですが、10年以上金融機関におつとめしてきていろんなお金持ちを見てきた私が言うのです! 株を持っている貧乏人はいますが、株を持ったことのないお金持ちはほとんど見たことがあり…